まなびらぼ

時間がない社会人の学びをテーマに記事を書いています。

オーディオブックに最適なストーリー形式のビジネス書9選

オーディオブックは本の種類によって向き不向きがあります。ビジネス書では自己啓発本(ワーク形式を除く)が比較的オーディオブックに向いています。

私が最もオーディオブックに向いていると思うのはストーリー形式のビジネス書です。ストーリー形式であれば自己啓発本に限らなくてもながら聴きで内容を身につけることができます。

そんなストーリー形式のオーディをブックを9冊紹介します。 

書影
[オーディオブック版]
仕事は楽しいかね?
著者:デイル・ドーテン/著、野津智子/訳
再生時間:3時間58分
オーディオブック配信サービス「FeBe」

Kindle Unlimitedの対象となっていますので、登録していれば電子書籍は無料で読めるのですが、ストーリー形式のビジネス書としてこの本を外すわけにはいきません。

本書を倍速で聴くのはちょっと違う気もしますが、何度も繰り返し聴きたい良書です。

 

ドラマ化もされた自己啓発書です。内容的には基本的なことが多いので、ストーリー形式で聴くにはちょうどいいです。

ガネーシャのナレーションががっつりはまっています。

 

ベストセラーとなった本書でアドラーを知った人が多いのではないでしょうか。私もその一人です。「他者の課題を切り捨てる」は私がもっと大切にする行動の指針のひとつになりました。

 

『嫌われる勇気』の続編ということで気にはなっていたものの「幸せになる」というタイトルがどうも自分に合わないような気がして二の足を踏んでいました。

聴いてみると『嫌われる勇気』よりもテーマが絞られてわかりやすく感じました。

子供との関係を考える上で聴いておいて本当によかったと思える本です。 

 

本書を聴くだけでファシリテーションのスキルを身につけるのは難しいですが、マインド的な部分は十分に身につけることができます。

スキルについてはファシリテーションの解説書等で補強する必要があります。

 

ストーリーの流れに飛躍があって、前書ほどストーリーとファシリテーションスキルがリンクした感覚がありませんが、前書とはセットで聞いておきたいです。

 

 著者のマーケティング戦略である「BASiCS」理論を白いネコが教えてくれます。ストーリーを聴いていると著者の理論が自然と頭に入ってきます。

ストーリーの展開も気持ちよくモチベーションアップにもつながります。

 

個人的にはこのタイトルはややミスリード、というか本書のそこを取り上げるか?と思いましたが、マーケティングの基本的な考え方を理解するのにちょうどいい本です。

女性の主人公ということで『ザ・ファシリテーター』を思い浮かべてしまいます。黒沢涼子はすばらしかったのですが、こちらの主人公はあまり好きになれない・・・。

 

本書は各章ごとにストーリー・解説・まとめ・ポイントという構成になっています。解説の部分はオーディオブックのながら聴きだけで内容を頭にいれるのは難しいので、別途じっくり聴く必要があります。

Kindle 11月の月替わりセールより仕事に役立つ電子書籍をピックアップ

Kindle

11月に入ってからだいぶ日が経ってしまいましたが、11月の月替わりセールより仕事に役立つ電子書籍をピックアップします。 

ナタリーで新人育成を担当する著者による文章の書き方の解説です。完読を目指して文章の組み立て方から細部のチェックに至るまでわかりやすく説明されています。事例や例文にナタリーっぽさがでています。私もこの本で目下勉強中です。

月替わりセールになっていますがKindle Unlimitedの対象なので、登録されている方は無料で読めます。

 

 『新しい文章力の教室』は、完読を目指すということでいったん書いた後に何をすべきかという部分のボリュームが大きいです。逆にどう書けばいいのかという部分は少し物足りなさがあります。

本書では、そもそも書けないという状態を脱するためのノウハウが、素材集めの段階から解説されています。

 

 『人を動かす』のラジオ講座版です。ケーススタディ版と言ってもいいかもしれません。原著はとっつきにくいですが、本書は読みやすいです。ありきたりな感想ですが、オーディオブックででないかな。

本書もKindle Unlimitedの対象です。

 

フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略

フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略

 

 本書はすでに多くの人が読まれているかもしれませんが、いちおうリストアップしておきました。出版は2009年となっており少し時代を感じます。「フリーミアム」ももう一般的に受け入れられるようになりました。ざっくり内容を把握しておければいいでしょう。

本書もKindle Ultimateの対象です。

 

月替わりセールとしてピックアップした4冊のうち3冊がKindle Ultimateの対象でした。いろいろと取り沙汰されていますが、Kindle Ultimateまだまだ解約できません。

『7つの習慣 クイックマスターシリーズ』

habits

7つの習慣は紙の本を購入しているもののなかなか手を付けられずにいました。 そこで、『7つの習慣 クイックマスター・シリーズ』のオーディオブック版を購入することにしました。活字だとなかなか時間がとれずに読み進めることができませんでしたが、オーディオブックでながら聴きをしてとりあえず一通り流すことができました。

もちろん、ながら聴きですので内容が身についたかというとまだ十分ではありませんが、活字の場合と同じで繰り返し読むことが大切だと思います。特に本書のような内容であれば、一度読んでそのなかで必要な部分だけを取り入れるというより、全体的な考え方を体に染み付かせることになるので、なおさら繰り返しが重要になってきます。

そういう意味では、本書はながら聴きでも繰り返して聴くことが容易なオーディオブックとは相性がいいと思います。

とはいえ、何も活字がないのも不便ですので、各巻のタイトルと習慣、目次を書いておきます。オーディオブックを聴いて、時折これらを読み返すだけでも、習慣を身につける効果は高いと思います。

各巻のタイトルと習慣

  1. 選択する力 第一の習慣『主体性を発揮する』
  2. 方向を見定める力 第二の習慣『目的を持って始める』
  3. 実行する力 第三の習慣『重要事項を優先する』
  4. 相手を尊重する力 第四の習慣『Win-Winを考える』
  5. 理解する力 第五の習慣『理解してから理解される』
  6. 協力する力 第六の習慣『相乗効果を発揮する』
  7. 自分を磨く力 第七の習慣『刃を研ぐ』

以下は各巻の目次です。

選択する力ー第一の習慣『主体性を発揮する』

  1. 7つの習慣とは
    7つの習慣の生い立ち/習慣、習慣、習慣/7つの習慣の全体像・・・成長の連続体/あなたの「第一の習慣」度をチェックする/不幸せになる7つの悪習慣/7つの習慣が与えること/この本で学ぶこと
  2. まずは基礎編
    パラダイム/原則中心パラダイム/あなたの周りの原則/インサイド・アウト/P/PCバランス/信頼残高
  3. 選択する力
    人間にしかない能力「自覚」/社会の鏡/主体か反応か/一時停止ボタンを押す/刺激、反応、選択の自由/自らを選択した事例 〜90日間/人間の持つ四つの独特な力による主体性のモデル/四つの特質の自己チェック/五つ目の特質?「ユーモア」/責任を引き受ける/率先力/知恵と率先力を使う/自ら作用する/自己達成予言:反応的な言葉/自己達成予言:主体的な言葉/あなたが関心を持っていること/「影響の輪」を広げる/すべてのことに影響できる/「持ちたい」と「なりたい」/「選択」と「結果」/約束し、守る/主体性を高める「MASTER」/30日間のチャレンジ/運命は変えられる
  4. 演習

方向を見定める力ー第二の習慣『目的を持って始める』

  1. 7つの習慣とは
    7つの習慣の生い立ち/習慣、習慣、習慣/7つの習慣の全体像・・・成長の連続体/あなたの「第二の習慣」度をチェックする/不幸せになる7つの悪習慣/7つの習慣が与えること/この本で学ぶこと
  2. まずは基礎編
    インサイド・アウト/信頼残高
  3. 方向を見定める力
    Begin with the end in mind/あなたの葬儀が執り行われている/成功のはしご/人生の目覚まし時計/すべてのものは二度つくられる/第一の習慣と第二の習慣/リーダーシップとマネジメント/リーダーシップとマネジメント 〜先人の言葉/目的意識/あなたの仕事の目的は何か?/人生のシナリオ 〜個人のミッション・ステートメント/ミッション・ステートメントの例/原則中心の生活/ベンジャミン・フランクリンの13の徳目/個人のミッション・ステートメントを書く/役割と目標/ミッション・ステートメントをつくる 〜HAVE、DO、BEから今ある願望を視覚化する/ミッション・ステートメントをつくる 〜余命一年と宣告されたら、あなたは何をしますか?/ミッション・ステートメントをつくる 〜あなたが、新聞に載るとしたら何と書かれるでしょうか?/あなたはどんな人になりたいのか、何が大切か? 〜下書きを作成する/ミッションを具体化する 〜目標に期限をつけて、一覧にする/年表を作成する/ストーン
  4. 演習

実行する力ー第三の習慣『重要事項を優先する』

  1. 7つの習慣とは
    7つの習慣の生い立ち/習慣、習慣、習慣/7つの習慣の全体像・・・成長の連続体/あなたの「第三の習慣」度をチェックする/不幸せになる7つの悪習慣/7つの習慣が与えること/この本で学ぶこと
  2. まずは基礎編
    原則中心パラダイム/インサイド・アウト/P/PCバランス/信頼残高
  3. 実行する力
    第二の習慣、そして第三の習慣/時間管理の四つの世代/緊急度/あなたの緊急度数をチェックする/緊急中毒/時間管理のマトリックス/あなたの行動を当てはめる/時間管理のマトリックス 〜第・領域/時間管理のマトリックス 〜第・領域/時間管理のマトリックス 〜第・領域/時間管理のマトリックス 〜第・領域/重要性が緊急性をカバーする/NOという/重要領域を優先する方法/第・領域活動を行うための六つのステップ 〜1 ミッションを見直す/第・領域活動を行うための六つのステップ 〜2 役割を確認する/第・領域活動を行うための六つのステップ 〜3 役割ごとに目標を設定する/第・領域活動を行うための六つのステップ 〜4 スケジューリング/第・領域活動を行うための六つのステップ 〜5 選択の瞬間、誠実に行動する/第・領域活動を行うための六つのステップ 〜6 週ごとに評価する/時間固定と時間自由でコントロールする/他人に委任する/1日15分、計画のための時間/重要事項を進めるための仕事の進め方/環境は毎日変化する
  4. 演習

相手を尊重する力ー第四の習慣『Win-Winを考える』

  1. 7つの習慣とは
    7つの習慣の生い立ち/習慣、習慣、習慣/7つの習慣の全体像・・・成長の連続体/あなたの「第四の習慣」度をチェックする/不幸せになる7つの悪習慣/7つの習慣が与えること/この本で学ぶこと
  2. まずは基礎編
    パラダイム/P/PCバランス/信頼残高
  3. 相手を尊重する力
    公的成功は私的成功の上に成り立つ/相互依存のパラダイム/組織と個人の関係/信頼残高をつくるための六つの預け入れ/トラブルは預け入れのチャンス/二大悪習/Win―Winを考えるために/協力と競争/人間関係の六つのパラダイム〜Win―Win/人間関係の六つのパラダイム〜Win―Lose/人間関係の六つのパラダイム〜Lose―Win/人間関係の六つのパラダイム〜Lose―Lose/人間関係の六つのパラダイム〜Win/人間関係の六つのパラダイム〜Win―WinまたはNo Deal/Win―Winを支えるもの/バスケットボールチーム/人格(誠実、成熟、豊かさマインド)と能力/Win―Winの実行協定/組織やシステム/上司が「Win―Win」を知らないとき
  4. 演習

理解する力ー第五の習慣『理解してから理解される』

  1. 7つの習慣とは
    7つの習慣の生い立ち/7つの習慣の全体像・・・成長の連続体/あなたの「第五の習慣」度をチェックする/不幸せになる7つの悪習慣/7つの習慣が与えること/この本で学ぶこと
  2. まずは基礎編
    パラダイム/信頼残高
  3. 理解する力
    公的成功は私的成功の上に成り立つ/相互依存のパラダイム/信頼残高をつくるための六つの預け入れ/処方する前に診断するということ/あなたは人の話を聞いていますか?/コミュニケーションの大切さ/コミュニケーションの問題/五つの聞き下手スタイル/よくある返事/この返事はどの聞き方か?/〈詩〉お願いだから 〜言葉にならない思いを聞いてほしい/原則に基づくアプローチ/真のコミュニケーション 〜心から耳を傾ける/あなたが営業マンだとすると/組織の人間関係/テクニックは氷山の一角/感情移入して聴けるための10のステップ/理解することがWin―Winにつながる/理解される/効果的に思いを伝える/理解することこそ「インサイド・アウト」/正しいフィードバック
  4. 演習

協力する力ー第六の習慣『相乗効果を発揮する』

  1. 7つの習慣とは
    7つの習慣の生い立ち/7つの習慣の全体像…成長の連続体/あなたの「第六の習慣」度をチェックする/不幸せになる7つの悪習慣/7つの習慣が与えること/この本で学ぶこと
  2. まずは基礎編
    パラダイム/インサイド・アウト/あなたの周りの原則/信頼残高
  3. 協力する力
    公的成功は私的成功の上に成り立つ/相互依存のパラダイム/信頼残高をつくるための六つの預け入れ/これまでの習慣はすべてこの習慣の準備にすぎない!/自然界には多くある相乗効果/すでに経験してきた相乗効果/優れた結果であるという目的/組織の目的は相乗効果を生み出すこと/相乗効果は妥協ではない/信頼とコミュニケーションのレベル/意見の相違にぶつかった際の対応方法/相違点を尊ぶために/みんなマイノリティだ/自分自身の多様性を歓迎しよう/相乗効果を発揮するために 〜第・領域活動/相乗効果は「変化」する/組織でビジョンを共有する/偉大なる相乗効果 〜アメリカ合衆国議員制度/家族のミッション・ステートメントの力/家族における相乗効果 〜父親コーチ/障害を乗り越える/相乗効果に至るアクションプラン/アクションプランを立てる
  4. 演習

自分を磨く力ー第七の習慣『刃を研ぐ』

  1. 7つの習慣とは
    7つの習慣の生い立ち/習慣、習慣、習慣/7つの習慣の全体像…成長の連続体/あなたの「第七の習慣」度をチェックする/不幸せになる7つの悪習慣/7つの習慣が与えること/この本で学ぶこと
  2. まずは基礎編
    パラダイム/原則中心パラダイム/インサイド・アウト/P/PCバランス/「成果を出す」ためのリソース/信頼残高
  3. 自分を磨く力
    エントロピーの法則/あるきこりの話/人間としての四つの側面/緊急事態に陥らないために/バランスをとる/肉体的側面/肉体的側面をチェックする/知性・知的側面/知性を磨くということ/社会・情緒的側面/社会・情緒的側面をチェックする/精神的強さを持つ/精神的側面をチェックする/四つのインテリジェンス/あなたの思いが相手を動かす/他の習慣との相乗効果/仕事は信頼関係(人格と能力)で決まる/上向きの循環/成功者の共通点/中国の竹の奇跡
  4. 演習

公式サイト:

「7つの習慣」クイックマスター・シリーズ|キングベアー出版|フランクリン・コヴィー・ジャパン

 

オーディオブック:

相手が安心して話せる場づくり―『話すより10倍ラク!聞く会話術』

私自身は口下手なので、「口下手でも、コミュニケーションの達人になれる!」という謳い文句に惹かれて『話すより10倍ラク!聞く会話術』というオーディオブックを購入しました。

目次

はじめに

CHAP.1 相手を好きになる

CHAP.2 相手が話しやすい場をつくる

CHAP.3 褒めて心を開いてもらう

CHAP.4 相手が話したいことを引き出す

CHAP.5 話を盛り上げる

おわりに

本書の会話術で基本となっているのは「相手を主役にすること」です。自分が話すのではなく、相手を主役にして気持ちよく話してもらうことを主眼としています。たしかにそれであれば口下手でも問題ありません。そして、相手を主役にするための方策が目次通りになりますが、以下の5つのステップです。

  1. 相手を好きになる
  2. 相手が話しやすい場をつくる
  3. 褒めて心を開いてもらう
  4. 相手が話したいことを引き出す
  5. 話を盛り上げる

各チャプターではそれぞれのステップについて具体的なテクニックが紹介されています。

この5つのステップのなかで最も重要なのは「相手が話しやすい場をつくる」ことです。そして、その前提として「相手を好きになる」ことがポイントです。

「会話」ということだけを考えた場合、そのために相手を好きになるという発想はありませんでした。しかし、好意を持たれていない相手と会話することは苦痛です。

5つのステップとなっていますが、まず相手を好きになり話しやすい場をつくることがベースとなり、チャプター3・4・5はよりテクニック的な話になります。

具体的なテクニックとしては「相手のマイナス面はプラスの言葉で言い換える」や「共有している事実を話して、そうですねを引き出す」「質問語で褒めると同時に相手の話も引き出す」「相手の答えを受け入れたことを示してから次の質問をする」が響きました。

 

話すより10倍ラク! 聞く会話術
 

 

「シンプルさは100かゼロか」ー『Think Simple』

目次

Introduction シンプルの杖
Think Brutal 第1章 容赦なく伝える
Think Small 第2章 少人数で取り組む
Think Minimal 第3章 ミニマルに徹する
Think Motion 第4章 動かし続ける
Think Iconic 第5章 イメージを利用する
Think Phrasal 第6章 フレーズを決める
Think Casual 第7章 カジュアルに話しあう
Think Human 第8章 人間を中心にする
Think Skeptic 第9章 不可能を疑う
Think War 第10章 戦いを挑む
Conclusion Think Different

「シンプル」を切り口にアップルの経営やマーケティングを読み解いた本書。アップルについてシンプルという言葉を持ち出されるとなんの違和感もなく受け入れることができますが、それはiPhoneを始めとする製品やプレゼンテーションに絡んだことがほとんどのような気がします。アップルの経営やマーケティングとシンプルとは自分のなかでつながっているようでつながっていませんでした。

目次をみると、シンプルとの関係を容易に想像できるものもできないものもあります。第2章や第3章はすぐにイメージがわきますが、第10章はシンプルとあまり関係がないような気も・・・。このなかで最もハッとさせられ重要に感じたのが第1章の「容赦なく伝える」です。最初はシンプルとの関係があまり理解できていなかったのですが、下記の文章を読むとその意味やスティーブ・ジョブズの様々な逸話がつながってくるような気がしました。

他人に対して率直になることは、薄情な人間になることではない。人を操ることに長けたり、意地悪になったりすることを求めてもいない。自分のチームに最高の結果をもたらすために、ただ言うべきことを言うことなのだ。

これを実際に行うことは難しい。特に日本の会社で古い体質であるほど難しいと思います。けれども、持って回った言い回しや曖昧な表現をすると「複雑さ」にとらわれてしまう。実際の仕事の現場でのことを考えると弱気になってしまいそうですが、実践すべき価値のあることだと思います。

 

Think Simple ―アップルを生みだす熱狂的哲学

Think Simple ―アップルを生みだす熱狂的哲学

 

 

「政治を日常化する」ー『ウェブで政治を動かす!』

Moving

 

相変わらず過去の記事を掘り起こしていますが、これは4年ほど前に書いた記事です。この4年でネット選挙が解禁となり、著者の政治メディア「ポリタス」が立ち上がったりと状況は大きく変わってきました。

ただ、状況は変わってもこの「政治を日常化する」というキーワードの輝きは失われていない。というより「政治を日常化する」という方向に状況は変わってきています。

政治にまつわる一般意志2.0とか液体民主主義とか可能性を感じさせるシステムがあるなか、自分の子供にどんな社会を贈ることができるのか、真剣に考えていかなければならないと改めて思いました。

目次

はじめに
第1章 政治的な無関心は何を引き起こすのか

  • 筆者が政治に興味を持った理由
  • 審議会は官僚の隠れ蓑
  • 違法ダウンロード刑罰化に見る政策決定の危うさ
  • なぜマスメディアは増税法案の中身を報じ切れなかったか
  • 去勢されていくエリート
  • ”課題解決型”の日本だからこそできること
  • ウェブで「著作権問題」が動いた

第2章 ウェブでつくる新時代のデモ

  • 新たな市民運動の萌芽
  • 2012年6月29日という転換点
  • 欧州デモのお祭り騒ぎ
  • ソーシャルメディア革命
  • 日本ではなぜ暴動が起こらないのか
  • サイバーデモが動かした政治の現場
  • 現代の奇兵隊になれ!
  • 「無意識民主主義」実現のために

第3章 ソーシャルメディア+マスメディア=?

  • メディアの信頼は失墜したのか
  • 革新的な多メディア時代の連携
  • 記者実名ツイッター利用の是非
  • 落とされた情報にこそ、真実がある
  • アルジャジーラに学ぶ情報の発信法
  • 日本人の無謬主義の危うさ
  • 「新種のメディア」は生み出されるか

第4章 ネット世論を考える

  • ウェブの意見は正しい?
  • ネット票で当選はできるか
  • ブレる若者たちの影響力
  • ネット世論の限界
  • 僕らの「声」の精度を上げるために

第5章 ネット選挙にみる次世代の民主主義

  • ネット選挙とは何か
  • 広範囲・低コスト・リアルタイム
  • 若者の投票率は改善されるか
  • ネット選挙解禁の歩み
  • 政策で選ぶか、人格で選ぶか
  • データベース化される政治家たち

第6章 政治家のソーシャルメディア利用術

第7章 問われるソーシャルメディアリテラシー

  • マスメディアが喜ぶ「失言」
  • 橋下徹は何が違うのか
  • 「編集できない」ことのメリットデメリット
  • テレビの政治報道の大きな問題点
  • 災害後のトンデモ発言の数々
  • 煽られやすい政治家といえば・・・・・・
  • ウィーナー議員が拡散した「写真」
  • 「えーい、総理になっていやる!」

第8章 きみが政治を動かす

  • 政治家はメディアたれ
  • カギは編集力と集約力
  • 政策を実現するのは誰か
  • 「とにかくこの日本という国をよくしたいんだ」という思い
  • 「である」から「する」の民主主義へ
  • 被災地の”バッジなき政治家”たち

終章 ガバメント2.0が実現する社会へ

  • 政権交代がもたらしたもの
  • 可視化された行政の中抜き構造
  • ライブストリーミングの衝撃
  • オープン化、クローズドか
  • 止まらないガバメント2.0の潮流
  • ソーシャルメディアのDNAを取り込め!
  • 佐賀県武雄市の挑戦
  • シミュレーションゲームを行政に生かす
  • オンラインコミュニティの7つの原則
  • トライ・アンド・エラー革命
  • 政治のクラウド化への試み
  • 英国でも進むオープンガバメント
  • 民間のイノベーションから学ぶべきこと
  • ”実現する存在”になるために
  • 日本のオープンガバメントの希望の光

「おわりに」に代えて

年々遅くなっていく自分の読書スピードに辟易しながら『ウェブで政治を動かす!』をようやく読了しました。

私自身は本書のターゲットとはなっていない40前のおっさんです。ロスト・ジェネレーションなどと勝手に名付けられ、政治や社会に対して特に期待することなく、自分の力と身近な人々の支えを受けてこれまでやってこれたと思っています。

政治に期待することもないので選挙にはほとんど行ったことがありません。たまにこれではダメだと投票前に各政党の政策を読もうとしたりしますが、本書で指摘されているマスメディアの政局報道に汚染された目にはすべてが空々しく映り、うるさいだけの街頭演説に気持ちが萎えるどころか怒りさえ覚え、結局投票に行くことはありません。

そんな私が本書を手にとったのはやはりソーシャルメディアのおかげでありますし、このままでいいのかという想いが心の片隅に残っているのでしょうか。

内容自体はウェブに期待ができる部分や変化を起こしつつある事例が描かれると同時に立ちはだかる壁が書かれており、なかなか楽観できる状況ではないという印象を受けました。

ネット選挙が解禁されるかどうかも不透明ですし、いずれにせよ選出される政治家が劇的に変わっていくとは考えにくく旧態依然とした状況がしばらく続くでしょう。

そんなことを考えながら「『おわりに』に代えて」を読んでいるときに、ハッとさせられたのがこの「政治を日常化する」という言葉です。文章をそのまま引用すると、

インターネットが政治にもたらした最大のものーそれは「政治を日常化する」ことによる可能性だ。

本書のテーマはただ一つ。それは、「情報技術を利用して政治を日常化し、政策ベースの政治を実現する」ということだ。

恥ずかしながらここまで読み進めるまできちんと認識しておりませんでした。

この「政治を日常化する」という言葉によって、「ソーシャルデモ」「政治家=メディア」「ガバメント2.0」などのキーワードがつながりを持ち、大きな推進力を持っていることに気づきました。

極論を言えば、投票行動なんて変わらなくてもいい(変わったほうがいいけど)、政治家なんて誰でもいい(それは言い過ぎ)のです。ソーシャルメディアで日常的に声を上げ政治を動かす可能性があるのだから。

少々暴走気味で本書の内容を捉え損ねているかもしれませんが、これが率直な感想です。

また別の感想を言うと、ウェブと政治の関係は過渡期であるので当然内容的には不完全燃焼な部分が多々あります。これは「『おわりに』に代えて」とあるように、本書を読み終わっても決して終わりではないということ。

本書は著書が立ち上げようとしている政治メディアの布石なのでしょう。そういう意味では否が応でも政治メディアへの期待が高まります。

「自分が何者で、ほんとうは何がしたいのか」ー『フォーカル・ポイント』

focus

これは4年ほど前に書いていた記事。当時は『フォーカル・ポイント』というタイトルでしたが、今は新装版がでていて『大切なことだけをやりなさい』とわかりやすいけれども少し軟弱な感じのタイトルに変わっています。

目次

序章 最大の成果を生むポイントを見きわめよ
第1章 潜在能力を解き放て
第2章 生産性を倍増せよ
第3章 すべてをシンプルにせよ
第4章 思考を変革せよ
第5章 戦略的に人生を設計せよ
第6章 主体的にキャリアを築け
第7章 プライベートを充実させろ
第8章 経済的に自立せよ
第9章 健康な体を作り維持せよ
第10章 なりえる最高の人物になれ
エピローグ 二十一世紀を生きるための「七つの知恵」

なかなか中身の濃い1冊でした。読んだことのある内容も結構ありましたが、それらが凝縮されている感じです。結局はこれまで同じような内容を読んでいても実践できていないということでしょう。読み終わるとたくさんの課題を与えられた気になります。

まずは自分のキーワードである「シンプル」がタイトルに入っている第3章のリストを頭に叩きこんで実践していきたいと思います。

シンプル化のための七つのR

  1. よく考える(Rethinking)
  2. 再評価する(Reevaluating)
  3. 再編成する(Reorganizing)
  4. リストラする(Restructuring)
  5. 改良する(Reengineering)
  6. 最初から作り直す(Reinventing)
  7. コントロールを取り戻す(Regaining Control)

生活をシンプルにする六つの方法

  1. 身のまわりを片づける
  2. 雑誌や書類の山を切り崩して、どんどんゴミ袋に捨てる
  3. テレビを消す
  4. 車やクローゼット、書庫の整理をする
  5. 孤独になる時間をとる
  6. 具体的に行う行動コミットメントを決める

あと、人生をこじらせてる人間としては、第5章のメインの質問ではなく、追加で記載されている質問にまずは答えられるようにしなければなりませんね。

戦略的人生設計のための質問

  • 魔法の杖をひと振りすれば、どんな人生も、どんなものでも手に入るとしよう。さあ、あなたは何を手に入れたいだろう?
  • あなたの理想のライフスタイルとはどんな生活だろう?
  • 完璧なスケジュールを決めるなら、それはどんなものになるだろう?
  • 何をしているときがいちばん楽しいだろう?
  • どんなときに最高に幸せな気分だろう?
  • 余命六ヶ月だと知らされたら、あなたは何をするだろう?
  • 絶対に失敗しないとしたら、あなたはどんな目標を持つだろうか?

正直まだ答えを持っていませんが、特にこの最後の質問はシビアだなぁ。

大切なことだけやりなさい

大切なことだけやりなさい